2004年のオープンからスタッフに伝えている夢について

夢について
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夢について

(とある営業後の店舗ミーティングにて)
「突然ですが、皆さんは「夢」を持っていますか?」

夢の夢、遠い夢、先の夢、近い夢、過ぎてしまった夢。様々な夢があります。
その「夢」を実現するための秘訣を「お店」を通じてお話したいと思います。

皆さんに2つ質問をします。
(1)クルックスカフェオの最大の売りは何ですか?
注文してもらったドリンクを早く出すことでしょうか、いつもと同じフードを食べてもらうことでしょうか。
きっとそれだけではないはずです。でもそれが何かを考えても、きっと見つからないと思います。

私は、飲食業で従事していた際に大切にしなければならない1つのことに気がつきました。
それは「相手の今の気持ちを理解し、自ら新しい価値を創造することで、サービスを通じて心から満足して頂くこと」
クルックスカフェオの最大の売りは「ひとりひとりが最高のサービスを目指すスタッフがそろっている」ことです。
美味しいものを作る時はいつも「相手を知ること」から始まります。明日も自信をもって接客をしましょう。

<夢を叶える1つ目のポイント>

「夢」のために必要なチカラをつけましょう。
それは「夢」が実現した瞬間に、それをこなす技量がなければ長く続くかない「夢」になってしまうからです。
そのために必要なチカラの種が今日も皆さんのまわりにたくさん転がっています。

(2)クルックスカフェオで身につけられるチカラは何でしょう?
希望通りに休まず働いた体力も、頑張って貯めた資金力もそうですが、
ここで言う「チカラ」とは、

・アンテナを高く常に気づくことのできるチカラ
・ひとつの仕事を大切にし、学ぶことのできるチカラ
・決して妥協のない空間と雰囲気づくりができるチカラ
・お客様に納得のいく「はい」を選んでもらう提案のチカラ
・作業を動きとしてそれを魅せることのできるチカラ

など、どちらかというと少し能力的なチカラを意味します。
もちろんこれには個人差があります。しかし毎日訓練をしている人は飛び抜けています。

今日はどんなチカラの種を見つけることはできましたか?
一つ一つを身に付け、将来の「夢」に是非役立ててください。

<夢を叶える2つ目のポイント>

「夢」を「目標」にかえてみよう。これはワタミの社長さんも同じことを話していました。
どんなに遠い距離でも近づくことはできます。限りなく近づいた時に夢は叶うのだと思います。
それを継続しなければ絶対に「夢」には届きません。大切なことは想うことから始まります。
ゴールを決めたらペース配分として大きな目標、中くらいの目標、小さな目標が必要になります。

クルックスカフェオでは2004年の開店から5年間の目標を次の通りにしています。

(1)クルックスカフェオがある場所の認知を高める

お店まで足を運んで頂いているお客様を更なる常連様になって頂けるような工夫をすること。
これからも様々な人と出会うことができます。より多くの方と知り合えたらどんなに幸せなことか、
考えただけでもワクワクしますよね。

(2)クルックスカフェオだけの特別のメニューを作る

お客様にとってお店まで足を運んで頂けるのは1日に数回です。
その時々に特別なメニューや組み合わせなどを提案できるよう選択枠を増やす。
決してワンパターンなお店ではない、いつ行っても新鮮なお店を作りましょう。

(3)クルックスカフェオというブランドを構築する

「価値」というものは外と内がバランスよくとれなければなりません。
商品が良いのにサービスが悪いとブランドの価値は一瞬でなくなります。
サービスが良くても商品が悪ければブランドの価値は全くありません。
何事も商品に見合ったサービス、サービスに見合った商品がバランスが良いのです。
双方のバランスを肌で感じ「カタチ」をつかめるようになりましょう。

新しい価値を好むお客様、変わった価値を好むお客様、いつもと同じ価値を好むお客様。
毎日、数百名ものお客様がお店を訪れてくれます。

キャッシャー、バリスタ、ホール、キッチンを含めお客様が満足できる「よかった」
以上の「すばらしい!」をもらえるように心掛けましょう。

研修期間を終えたクルーの皆さんは、それが出来始めているはずです。
「作る、造る、創る」その一つ一つの作業が大きな「クルックスカフェオ」というカタチです。
これが私たちの目指す終わりのないブランド創りになっていきます。

その最大のポイントは、自分自身での精一杯の心を込めて作り上げるだけではなく、
相手の心を満たすための気持ちを理解して作り上げることです。

そうして人の心と人の心が触れ合うことで、自分自身の経験値は必ず伸び、
人の心を感じ取ることができる素晴らしいスタッフになれると私は考えています。

それが出来る立派なスタッフはきっと何をしても成功します。
そして「夢」は叶っていくのだと私は信じています。

橘 航平(2004年 夏)